えみごのメモ

ももいろクローバーZ/有安杏果さんのファンです

「ココロノオト」有安杏果1stフルアルバム全十四曲紹介

宇宙があり






地球があり






ももいろクローバーZがあり





有安杏果があり






ココロノオトがある






M1 心の旋律

完成度★★★★★
歌唱力★★★★★
メッセージ性★★★★★

有安杏果(ありやすももか)さんはアイドルグループ「ももいろクローバーZ」のメンバーで、緑色担当。
グループの一員でありながら、このたびソロアルバムを携えてメジャーデビューを果たした。

なぜか????

それがこの一曲目「心の旋律」を聴けば分かる。

有安杏果とは誰なのか、なぜ歌うのか、なにが彼女を突き動かすのか。


このアルバムは彼女が楽曲を生み出した順に編まれている。
「心の旋律」は彼女が中学生の頃から書き溜めていたノートを元に初めて書いた歌詞だ。

「心の旋律」という曲名は、「ココロノセンリツ」として彼女のソロライブやパンフレットの題名にも採用されている。
初のソロライブ「ココロノセンリツ~feel a heartbeat~ Vol.0」を開催した横浜アリーナにて限定販売されたミニアルバムのタイトルも「ココロノセンリツ♪ feel a heartbeat」となっている。

また、彼女が4年間通った日本大学芸術学部写真学科での卒業制作も「心の旋律」というタイトルだった。
この曲を写真で表現した展示(上の画像参照)は高い評価を受け、写真学科の奨励賞を受賞している。

「心の旋律」はそれだけ有安杏果の核となっており、この曲なしには何も始まらなかったと言える。

そんな大切な歌詞にメロディーをつけたのは、長らくももいろクローバーZバンドマスターを務めていたピアニスト・武部聡志
ももクロが生演奏でカバー曲を披露する番組では、杏果の歌と武部氏のピアノが名コンビとして愛されていた。
杏果が描いた「心の旋律」の世界を100%音に乗せられる作曲家は彼しかいなかった。
なお武部氏は杏果の初ライブのバンドマスターを務め、「心の旋律」を美しく奏で上げてみせた。

色を変えゆく空の様相、その下で想いを貫く少女の心が優しく、力強く胸に迫る。
内省的な歌詞の中には共感できるフレーズも多く、彼女の人間味を伺わせてくれる。

スローで心地の良い曲調だけれど鋭さも持ち合わせ、高く伸びゆく有安杏果の歌唱がこちらの心をも貫いてくる。

有安杏果を知りたいならまずこの歌を聴けばいい。
「心の旋律」は有安杏果のファーストアルバムの一曲目に相応しすぎるナンバーだ。


M2 Catch up

完成度★★★★★
歌唱力★★★★★
メッセージ性★★★★★

杏果が初めて作曲を試みた記念すべき一曲がこの「Catch up」。
一曲目から一変し、とてもキャッチ―でキュートなナンバーだ。

遡ること4年前、杏果がこっそり入学した日大芸術学部にて、音楽学科の人との出会いがあったそうだ。
同級生が作曲を学んでいることに衝撃と刺激を受けた杏果は、その友人に色々聞いてみたらしい。
話の流れの中で一緒に一曲作ってみようということになり、この曲の原型が生まれた。

その出来事がなければ杏果は作曲などしなかったかもしれない。
なんというか、そういう運命を引き寄せてしまう人なのだと思う。

詞を付ける機会もないまま眠っていたそのメロディーを杏果が掘り起こしたのは、ソロライブ開催が決まった時。
詞を書き下ろし、曲を整え、杏果がaikoさんの曲を通して知ったOSTER projectさんに編曲と歌詞の整理を依頼し、完成した。

この曲は一度聴けば大体覚えられるほどキャッチ―だ。
きっと誰だってワクワクして踊りだしたくなるメロディー。まさに神曲
編曲を手掛けたOSTER projectさんといえばVOCALOIDを用いた可愛らしい楽曲で脚光を浴びた方で、この「Catch up」にもOSTERさんらしいキラキラの世界が広がっている。

そして歌詞が凄い。
一聴すると恋愛の歌詞だ。杏果が書いた中で唯一そう聴こえる貴重な歌詞だ。
本人も、周りの大学生にリサーチしたりドラマを見たり妄想を膨らませたりしながら恋愛の可愛い歌詞を書いてみたと公言している。
しかし一方でこうも言っている。「私とファンのみなさんのことを書いている」と。

そう、この歌詞はダブルミーニングになっている。
好きな人を想う可愛い女の子の物語、でありながら、日ごろファンに寄り添おうとしている有安杏果の姿、でもある。

有安杏果というアイドルがどのように愛されているのか、これを聴けば察せられると思う。
そしてもれなく有安杏果に恋をする。


M3 ハムスター

完成度★★★★★
歌唱力★★★★★
メッセージ性★★★★★

こちらは杏果が初めて一人で作詞作曲を手掛けた歌だ。

来る日も来る日も鼻歌を録り、少しずつ歌の形にしていったそう。
試行錯誤の甲斐あって、全編物凄くキャッチ―なメロディーになっている。
さらに編曲のJin Nakamuraさんやプロデュースを手掛けた多保孝一さんの手により、音楽ファンをうならせるような至極のサウンドに仕上がっている。

この曲はサビからスタートし、そのサビの出だしが「街頭の灯りが明るい都会の空」という歌詞なのだが、「あかりがあかるい」ってどうなんだ、と最初は正直引っかかった。
歌詞の技法のことは分からないけれどこれは微妙な言葉選びではないかと素人ながらに思ってしまったのだ。

しかし!「街頭の灯りが~明るい都会の空~」というフレーズは妙に強く頭に残り、ついつい口ずさんでしまう。都会の夜空を見上げる度に思い出してしまう!
結局これはすごく上手いなと今では思う。してやられた。

全体的にハムスターの歌詞はとても素直で、有安杏果の思想が良く出ている。
そして多くの人に届く歌だと思う。

同じ日常を繰り返し、回し車のハムスターのように走り続け、自分の存在意義を見失い、真っ暗な帰り道を急ぐ。
でも・・・!という歌詞だ。

「でも」なんなのかは曲を聴けば分かる。

杏果が暗い夜道を歩きながら何を考えていたのか、ふっと見えてきて、有安杏果という人間が愛おしくなる一曲だ。


M4 ペダル

完成度★★★★★
歌唱力★★★★★
メッセージ性★★★★★

この曲も杏果が鼻歌で作曲し、自分で作詞した作品だ。
「ハムスター」に表れている杏果らしさが「ペダル」にも色濃く出ている。

歌詞からして、「ハムスター」が夜の歌だとしたら「ペダル」は朝の歌だ。
しかし曲調は「ハムスター」の方が明るく、「ペダル」は落ち着いている。

そんな風に曲を聴いていると、杏果はネガティブなのかポジティブなのかよく分からなくなると思う。
答えはおそらくどちらでもあり、どちらでもない。確かなのは、彼女が堅実な歩みを好んで実行してきた人であるということだ。

さてこの「ペダル」は、歩いたり自転車に乗ったりしながら、道、あるいは人生、あるいは芸能活動の道を進んでいく杏果の心情を描いた一曲だ。
暗いようでいて爽やかなメロディーは歌詞と完璧にマッチしている。
表参道を歩きながら、時折カフェに籠り、詞と曲を同時進行で作り上げたそうだ。
巨匠本間昭光さんに何度もリテイクを注文したという編曲も素敵で、この曲の世界を見事に表現している。

余談だが元々杏果は自転車に乗ることが出来ず、番組の企画で克服したという過去がある。そんな彼女が「ぺダル」という曲を作るに至ったのは面白い。

有安杏果のシンガーソングライターとしての確かな実力とクセがよく分かるナンバーだ。
真っ直ぐな言葉を通して描かれた彼女の哲学は、聴く者の心に沁み込んで穏やかな共感を生むだろう。


M5 feel a heartbeat

完成度★★★★★
歌唱力★★★★★
メッセージ性★★★★★

有安杏果初のソロライブの一曲目を飾った、スタートラインの曲だ。
ソロライブで発売したミニアルバムに先行し、この曲だけ独自のジャケット写真を携えて配信された。

杏果が初めて自作曲を披露したラジオ番組「有安杏果オールナイトニッポンR」でも一番最初に流され、多くのファンに衝撃を与えた。
ライブのタイトルにも「ココロノセンリツ 〜feel a heartbeat〜」として使われており、「心の旋律」と並んで杏果のキーとなっている作品だ。

「feel a heartbeat」は、杏果が人生初のソロライブの一曲目で歌うために、ステージから見える景色を想像しながら紡いだものだ。
そのようなはっきりとした目的で書かれたものだからか、込められている熱量がものすごい。

ソロライブに向けて苦難と期待に溢れる杏果の日々と、ライブ当日に横浜アリーナのステージから見えるであろう景色が鮮やかに描き出されているのだが、そこには「あなた」がいる。

私は初めてこの曲を聴いた時、この人のファンをやってきた時間の全てが報われたように思えて感激した。
彼女は一人で夢を叶えたいのではなく、「あなたと」「一緒に」その時を迎えたいのだ。

もちろん、初のソロライブが終わった後もこの曲は色褪せることなく生き続けている。
練り込まれた歌詞は具体的なようでいて普遍的で、彼女がいつ歌っても映えるようになっている。
有安杏果とファンの絆を象徴し続けるナンバーだ。

また、「音の魔法」というワードが「Catch up」と共通で使われており、二曲の繋がりを考えるのも楽しい。

メロディーは多保孝一さんの指南のもと、杏果がギターで作曲したものだ。
杏果がギターを用いて作曲したのはアルバムの中でこの一曲だけで、本人はかなり苦戦したと語っている。
しかしその甲斐あってこの曲は、誰の耳にも引っかかるようなキャッチーで完成度の高い作品になっている。
「ハムスター」の編曲も手がけるJin Nakamuraさんがこちらでも神がかったアレンジをされている。

ラストのサビ前のDメロでは、ファンの涙腺をぶっ壊すようなキラーフレーズの後に、「Wow wow Yeah Yeah !!(Wow wow Yeah Yeah!!)」という掛け合いが配置されている。
ライブでファンと掛け合いたいがために作られた部分だ。
実際にこの掛け合いは毎回会場のボルテージを振り切らせる大切なパートになっている。

有安杏果にとって夢とはなにか、音楽とはなにか、ライブとはなにか、ファンとはなにか。
突き抜ける空のように澄み切ったこの歌が教えてくれる。

M6 Another story


完成度★★★★★
歌唱力★★★★★
メッセージ性★★★★★

打って変わって、ロック寄りの激しさを放つ曲。
作詞は杏果、作編曲はアニソンの名曲を数多く手がける宮崎誠さんだ。

この歌詞は長期間かけて練り上げたのではなく、衝動的に一気に書き上げたものだそう。
さらに、これは「今」の葛藤や「今」の想いを表現しているからと、温存せずにすぐ作品化したのだという。

一言で言えば「心の闇」。
少し刺々しい言葉選びは他の作品には見られないものだが、ネガティブだけで終わらずポジティブに持っていく作風は共通している。

誰にでも、「もうダメだウワーーーーーッ」っとなってしまう時はある。
そんな時、杏果ならどうするか。
明るいながらも激しくてかっこいい曲に乗り、彼女のメッセージが雪崩れ込んでくる。

ラストサビ前のDメロは情景描写から心情描写に移行するつくりになっているのだが、そこがあまりにも秀逸な歌詞で、かつ、あまりにも秀逸なメロディーであるため、私はいつも身構えて聴いてしまう。
勿論曲の流れの中で輝く部分なのだが、ここだけでも聴いてみて欲しくなる。それだけ素晴らしいパートだ。

有安杏果という人は、自分に厳しく、芯からの強さを持ち、葛藤をなんとか噛み砕いて進んでいける人なのだなと、この歌を聴いたら分かるだろう。

その前向きな姿勢に気圧されてしまう場合もあるだろうが、もっとしっとりと寄り添ってくれる歌もアルバム後半に登場するため、この歌はこの歌として受け止めればいいのだと思う。

有安杏果の心の叫びが込められたこのナンバー。
聴いてみれば、「Another story」というタイトルのセンスに驚かされることだろう。


M7 Drive Drive

完成度★★★★★
歌唱力★★★★★
メッセージ性★★★★★

ここまでは杏果が初のソロライブに向けて作詞または作詞作曲をした楽曲が時系列順に並んでいたのだが、ここからは杏果が作詞も作曲もしていない提供曲が続く。

他のアーティストとのコラボレーションは杏果の音楽世界の広がりを生み出し、ライブやアルバムの幅を押し広げている。

まずはこの「Drive Drive」。
杏果が好きな[Alexandros]の川上洋平さんに依頼して書いてもらった作品だ。
大物への依頼が通ったのは、ももクロおよび杏果を担当しているEVIL LINE RECORDS(キングレコード内のレーベル)の宮本純乃介プロデューサーの力だ。

[Alexandros]の魅力のひとつである、英語が入った曲を歌いたかったそうで、要所要所に英語詞の混ざった仕上がりになっている。これがかっこいい。
横山裕章さんのアレンジもかっこいい。

要約するのは難しいが、ものすごく簡単に言えば、壁を飛び越えてドライブする歌だ。
なにかこう、生きる情熱を掻き立てられる。

川上洋平さんの言葉の選び方がいちいちかっこいい。
杏果の少しやさぐれた歌い方が言葉の魅力をしっかりと引き出していて良い。
杏果の書いたものではないが、きちんと杏果の言葉として響くから好きだ。

「Drive Drive」はどこで聴いても広い空の下で聴いているような気分になる。
ライブではサビでタオルを回すのが恒例となっており、室内であっても物理的な風を感じることで本当に外で聴いているような気分になる。

ボーカリストとしての有安杏果の実力の幅を垣間見せる、スタイリッシュなナンバーだ。


M8 裸

完成度★★★★★
歌唱力★★★★★
メッセージ性★★★★★

こちらは杏果がシンガーソングライターの小谷美紗子さんに依頼し、実際に面会してから書いてもらった作品だ。

杏果のお母さんが小谷さんのファンで、杏果はお母さんの持っているCDを通して小谷さんの世界観を好きになったそうだ。
そこには自分と通づるものがあると杏果は感じていたようで、今回の依頼に至った。

杏果の歌いたいことを理解し、杏果が必要とする曲を察知した上で、杏果も知らないような杏果を引き出そうとした小谷さんの大勝利である。
歌のディレクションも小谷さん自身が担当され、新しい有安杏果がそこに生まれている。

アイドルが「裸」というタイトルの曲を出すというのは衝撃的なものだが、歌詞の内容もまさに「裸」の心を曝け出したもので、なかなか挑戦的だ。
けれどもバッチリハマっている。

この歌を語るのは難しい。
とても美しくて、脆くて、でも強くて。
本当の心を静かに語っているような、激しく叫んでいるような。
自分と、誰かと、社会との間で、戸惑いながら、嘆きながら、それでも、淡く願う。
杏果の声が音楽に乗り、ゆらゆらと揺らぐ心の声を伝えてくれる。

この先何十年、ずっと歌い続け、磨き続けてほしい作品だ。


M9 愛されたくて

完成度★★★★★
歌唱力★★★★★
メッセージ性★★★★★

杏果が大好きな風味堂渡和久さんにオーダーして作ってもらったJAZZYなナンバー。
そう、杏果は好きなアーティストさんに依頼しまくって美味しい思いをしているのだ。冗談です。

好きな女に愛されたいがゆえに嘘をついて自分を飾り立てる男の歌。
それを杏果が可愛らしく、ジャジーに、ところどころ少し舌ったらずに歌う。
合わないようだけれど、これが見事にマッチしている。奇跡の化学反応だ。

杏果の大人のレディとしての雰囲気と、秘められた少年性が混ざり合い、素晴らしいことになっている。
「Drive Drive」とも「裸」とも違う、また新たな魅力を感じられるボーカルだ。

後半の間奏には「ぱっぱどぅびどぅびどぅ・・・」というスキャットが入れられているのだが、その可愛さたるや・・・。
国を支配できるレベルの萌えがここにはある。

ライブでは持ち前のダンススキルを生かして華麗にくるくる舞ってくれる。
それはライブチケットやブルーレイを買わなければ見られないのだが・・・曲を聴くだけでもその姿が浮かんでくることだろう。

なんだか、バーでカクテルを片手に楽しみたくなるような、素敵な雰囲気の一曲だ。


M10 遠吠え

完成度★★★★★
歌唱力★★★★★
メッセージ性★★★★★

こちらも渡和久さん作詞作曲の提供曲。
「愛されたくて」は編曲も渡さんが手がけているが、こちらの編曲はももクロでもお世話になっている長谷川智樹さんで、雰囲気がかなり変わる。

「愛されたくて」のスイートなテイストから一変し、「遠吠え」は徹底的にビターだ。
渡さんの中では「愛されたくて」は赤、「遠吠え」は青のイメージがあるらしい。
それは冷たくて深い青だと思う。

「言葉」をテーマに繰り広げられる、なかなか重くて鋭い歌詞。
暗いところから突き抜けていくような激情は、杏果の性質とも通づるもので、ゆえに合う。

ジャジーな雰囲気は「愛されたくて」と共通しているのだが、こちらはジャズロックとでも言うのだろうか、とてもクールでかっこいい。
そして歌の難易度がものすごく高い。

このアルバムにおいて、「愛されたくて」までの9曲は2016年7月3日に行われたファーストライブの前に作られている。
この10曲目「遠吠え」も「愛されたくて」と同時期に作られてはいたのだがしばらく温存されており、初披露は今年2017年6月〜7月の東名阪ツアー、歌のレコーディングをしたのはそのツアーの後となっている。

経験を積み、ツアーでの試行錯誤を経たからこそ、この難しい曲を自分のものに出来ている。
単に歌唱力の上昇とだけは言えないくらい、歌に含まれる多々の要素のレベルが段違いになっており・・・いや。

めっちゃ上手い!!!!!

有安杏果の歌唱を味わえる珠玉のナンバー、必聴。


M11 小さな勇気

完成度★★★★★
歌唱力★★★★★
メッセージ性★★★★★

有安杏果作詞作曲の「小さな勇気」。
こちらは前曲「遠吠え」より先にレコーディングされ、先に披露されたのだが、曲の誕生自体は「遠吠え」より後であるためここに配置されている。

杏果は2016年7月3日に横浜アリーナでのファーストライブ「ココロノセンリツ〜feel a heartbeat〜 Vol.0」を終えた後、追加公演として「Vol.0.5」を2016年11月26日に大分県別府ビーコンプラザで開催した。

なぜ大分だったのかといえば、2016年4月に熊本・大分で発生した震災のことが彼女の心にあったからだ。

その特別なライブに際して、新たな曲を書き下ろそうとなった時、有安杏果は進化した。
今まではひたすら自分の想いなどを表現していたが、今度は、誰かのために曲を書きたい。誰かの背中を押したい。
そういう気持ちが芽生えたそうだ。

アルバム前半に並んでいた杏果の詞と見比べると分かるのだが、「あたし」「自分」という言葉が「小さな勇気」では一切使われず、「僕ら」になっている。

「小さな勇気」、それは被災地の人々だけでなく、悩み苦しむ全ての人に向けられた杏果の祈りだ。

夜が明け、小さな種がまばゆい光に向かって伸びていくような情景を、そのままメロディーにしてみせた杏果は、コンポーザーとしても一段上に進んでいる。
河野伸さんの編曲がまた素晴らしい。
冒頭のピアノ音が印象的なのだが、そこは杏果がキーボードで弾いてようやくニュアンスを伝えて足してもらった部分なのだそうだ。

ちなみに「小さな勇気」は別府でのライブ後に期間限定で配信され、利益は全額被災地に寄付された。
また今年とあるトークイベントにて2017年7月に発生した九州北部豪雨の被災者に向けたコメントを求められた際、杏果は咄嗟に「小さな勇気」をアカペラで歌唱した。
2017年10月13日には、彼女の念願であった東北での公演が実現し、仙台サンプラザホールの観客とこの歌を合唱した。

「小さな勇気」は杏果の転機となった重要な歌であり、距離や時間を超えて人の心に届く確かな力を持つ作品だ。


M12 TRAVEL FANTASISTA

完成度★★★★★
歌唱力★★★★★
メッセージ性★★★★★

こちらは2017年6月〜7月の東名阪ツアー「ココロノセンリツ〜feel a heartbeat〜 Vol.1」で披露され、ツアー後にレコーディングされた楽曲だ。
製作は「小さな勇気」より後だが、披露とレコーディングは「遠吠え」と同時期という、少し複雑な時系列があり、とにかくアルバムではここに配置されている。
まあそれはいいとして。

Official髭男dismさんも杏果の好きなバンドだ。
杏果は彼らの楽曲をラジオでかけるほど好きで、多分その熱意もあって曲提供が実現した。本当に良かった。

「TRAVEL FANTASISTA」は、このアルバム「ココロノオト」の中で最も万人受けしそうなキラーチューンだ。
キャッチーでポップで楽しいメロディーに乗せて紡がれる、無敵な「君と僕」の物語。
この歌を気に入らない人はあまりいないように思う。

舞台である「街」を「ライブ」に、「君と僕」を「自分と杏果」に置き換えて聴いたらなんだかもう・・・筆舌に尽くしがたいほど・・・たまらなくなってしまう。

私はファンだからそういう意味でこの歌を宝物のように感じるのだが、杏果以外の誰かを想像したり、抽象的な「2人」や特定の2人組に当てはめて聴いてみるのも良い。一部の層は悶え死ぬだろう。

音に乗りながら軽やかに歌う杏果の声は、この曲の世界を鮮やかな形にしてくれる。
サビの最後に配置されているカタカナのフレーズが3つあるのだが、その発音の仕方が素晴らしい。
杏果の歌心を楽しめる最高のナンバーだ。

ライブではサビで一緒に手を振るのが楽しい。
杏果のライブを盛り上げる切り札として、長く愛されていく一曲だろう。


M13 色えんぴつ

完成度★★★★★
歌唱力★★★★★
メッセージ性★★★★★

杏果が今年の東名阪ツアーのために書き下ろした一曲。
私はこのアルバムの楽曲は全て好きだけれど、あえて一番を選ぶのであれば「色えんぴつ」だ。

この歌はメロディーも歌詞も明らかに異質で、重々しい、暗い、深い闇のようなものを宿している。
ネガティブな思索のなかからポジティブな糸口を見つけるのはそれまでの杏果の作風と一致するのだが、ネガティブの度合いが違う。傷やトラウマの域だ。

杏果は1歳から芸能界に入り、幾多の辛苦を舐めてきた人だ。
子役として、頑張って用意してきたオーディションで落とされることが沢山あった。
キッズダンサーとしてのここぞという舞台で隅のステージに追いやられた苦い経験もあった。
事務所を変えて辿り着いたアイドルグループはすぐに解散してしまった。
電撃加入したももいろクローバーでは、握手会で直接文句を吐きかけられたこともあった。
ももクロでの立ち位置は端っこで、せっかくソロパートが多い曲でもMVに全然写っていなかったりと、なにかと不公平な扱いを受けてきた時代もあった。
そんなこんなで杏果の中には「自分は必要とされていないのではないか」という思いが常にあったようだ。

けれど、2016年7月3日、横浜アリーナに集まる大勢の観客を前にして、杏果の意識が変わった。
必要としてくれている人がいるんだ。
もしかしたら自分にも出来ることがあるのかもしれない。

そうして生まれたのがこの作品だ。
色えんぴつは大事な色からなくなっていく、というようなメモに基づいて書いたそうだ。

アルバム前半の「Another story」に関して「前向きな姿勢に気圧されてしまうかもしれない」と書いた。
この「色えんぴつ」はそれと対照的で、弱っている人の心にも優しく溶けていくような歌詞になっている。
私はこれを夜中にベッドの中で聴くのが一番好きだ。

「自分は必要とされていない」と思わない人間の方が、きっと少ない。
「色えんぴつ」は多くの人の心に作用するだろう。本格的に救われたり、少しだけ心が軽くなったり、効果は様々だろうけれど。
誰かのために歌詞を書こうと決めた杏果が「小さな勇気」の次に作ったこの歌は、確実に誰かが必要としている歌だ。

さて、凄いのは歌詞だけではない。
あのヒャダイン=前山田健一氏にも「かっこいい、どうやって作るのかわからない」と言わせるほどメロディーが凄い。

鼻歌で少しずつ作ったメロディーを組み合わせて完成したというこの曲は、暗いところをゆったり流れながらも転調を繰り返し、終盤にかけて怒涛の展開を繰り広げて収束する・・・と書いても何を言っているか分からない。

スローテンポだけれどキャッチーで、独特だけれどメロディアスで、分かりにくいようだけれどしっかりまとまっていて、暗めの曲だけれど繰り返し聴きたくなる。そんな不思議な曲だ。

歌詞と曲がリンクしてずっしりとした重みを生んでいるこの歌だが、Yaffleさんのアレンジによって淡く優しくマイルドに仕上がっており、聴きやすい。

杏果の、情感溢れながらも感情的すぎない歌い方も良い。
初めてライブで聴いた際の「色えんぴつ」はヒリヒリするほど激情的な歌唱で、私は号泣し、絶賛したのだが、アルバムのワンピースを担うCD音源としてのこちらの「色えんぴつ」もあたたかみがあって好きだ。

有安杏果の「色えんぴつ」はもっと評価されるべき、そしてもっともっと届くべき歌だと思う。


M14 ヒカリの声

完成度★★★★★
歌唱力★★★★★
メッセージ性★★★★★

アルバムのラストを飾るのは、爽やかで明るい「ヒカリの声」。
アルバムを通して魅せられてきた杏果の作詞・作曲・歌唱の集大成のような作品だ。

「feel a heartbeat」で描いていた横浜アリーナのステージに、杏果は実際に立った。その時浴びたスポットライトの眩しい光が忘れられず、この「ヒカリの声」を書くに至ったそうだ。

だから「feel a heartbeat」の続編やアンサーソングとして聴くことができる。
ワードを照らし合わせてみるとグッとくる。
さらに、誰かのための曲作りの先駆けとなった「小さな勇気」や、同時期に作られた「色えんぴつ」とも通づる部分がある。

ライブを作る過程の苦しみをトンネルに喩え、ステージの光が彼女を支えていることを示す歌詞だ。
「ヒカリ」は一方通行ではなく、しんどい目に遭いながらも日々を生きているファン達と杏果がお互いに照らし合っている。

私のようなファンの琴線に直接素手で触れるような歌であり、杏果を知らないで聴いてもきっと力をもらえる歌だ。

本人出演のMVが公開されており、一番多くの人の耳に触れるであろう歌なのだが、しっかりと多くの人を引きつけるメロディーに仕上がっているため文句なしだ。
鈴木 Daichi 秀行さんの清々しいアレンジもこの曲の魅力を引き立てている。

「ヒカリの声」にはクリエイターとしての杏果の実力とボーカリストとしての杏果の伝達力が十二分に表れている。
特にDメロの絶唱はその核となっている。私はこのDメロを一生忘れない。

このアルバム「ココロノオト」の曲順は、単純に、曲の生まれた順である。
けれども、杏果の歌手活動のルーツである「心の旋律」から始まり、トンネルを抜けて未来に繋がるような「ヒカリの声」で終わる構成はこれ以上にないほど見事だ。
「ヒカリの声」は勿論一曲でも楽しめるが、「ココロノオト」のエンディングテーマとして聴いてみるとまた色が変わって一層楽しい。

このアルバムに捨て曲などひとつもない。
ネガティブだけに支配された曲もなかった。
ひとつひとつの大切なトンネルをきちんと抜けて進んできた軌跡がこのアルバムだ。

今日は2017年10月15日。
杏果は11日に発売したこのアルバムの向こう側、仙台公演を13日に終え、今は20日の日本武道館に向かっている。



そして・・・



このレビューもトンネルを抜け






ココロノオト特設サイトがあり

http://www.evilline.com/momoclo/kokoro_no_oto/






ココロノオトがある





以上、有安杏果ソロアルバム「ココロノオト」の感想を交えたレビューというか紹介文でした。
乱文失礼致しました。

ココロノオトが気になった方は早くこのページを去り、ココロノオト特設サイトへ行ってください。

http://www.evilline.com/momoclo/kokoro_no_oto/

MVやライブ映像や全曲視聴できるトレーラーへのYoutubeリンクが纏められているほか、通販サイトへも飛べます。飛んでください。

まずはYoutubeだけでも。レンタルでもいいのです。飛んでください。CDショップでもいいのよ。

有安杏果さんの歌が一人でも多くの人の心に届くよう願っております。

パンフレットにコメントが載った話

好きな人が出した本に自分の言葉が載っている。


次のライブのパンフレットに今までのライブの様子を載せたいから現地のレポを書いてほしい!
という杏果ちゃんの要望を受け、自分が一番大切に想っているVol.1大阪公演初日のレポートを鬼のように書いた。

締め切りは翌日の夜。
おれに任せろ!と言わんばかりに、ツイッターにこもり、指定されたハッシュタグをつけて大量にレポートを呟いた。

ただ一番書きたかったことは140字では収まらなかったためブログのコメント欄に丁寧に書き込んだ。

とにかく杏果ちゃんの期待に応えたかった。
すごく申し訳なさそうに協力を依頼してくれた杏果ちゃんの役に立ちたかった。
いつもいつも杏果ちゃんに貰っている。貰いすぎているほど貰っている。こんな時にしか返せないのだからしっかり返したい。

あとは単純に、杏果ちゃんがパンフレットの編集作業で相当追い込まれているような雰囲気を感じたため、こちらも動かずにはいられなかった。

大阪公演の直後に書いた自分の日記とツイートを見ながら、杏果ちゃんの要望に沿うようなコメントを手当たり次第繰り出した。
杏果ちゃんがほぼ確実に見てくれると頭では分かっていても、実感はなかった。

私も、私のタイムラインの方々も、ギリギリまでライティングを続け、ついに締め切りの時間が過ぎた。
これだけ書けばひとつくらい採用されるだろうな〜と期待しつつも、本気ではなかった。

あれから一ヶ月弱経った。
杏果ちゃんは怒涛の編集作業を無事乗り切ったのだと思う。HMVの売り場にパンフレットが置いてあった。

杏果ちゃんは今日仙台でライブをしていて、その会場でパンフレットを発売したわけだけれど、仙台にいない私のような民のために全国のHMVでも今日から買えるようにしてくれていた。

優しい心遣いに感謝しながら早速ページを捲る。
最初の1ページからため息がでる。これが杏果ちゃんの作りたかった本。

豪華な誌面を読み進め、ライブレポートのブロックに差し掛かる。
まずは横浜アリーナの特集。
記者のレポートがあり、写真があり、関係者のコメントがあり・・・ここでついに、あのファンコメントのコーナーの実物を目にした。

もっと乱雑に文字が詰め込まれているのかと思いきや、案外少ない。一つ一つが枠で囲まれ、匿名コメントの割にはかなり丁寧に扱われている印象を受ける。

思わず緊張した。
私も一応二つほど横アリのコメントを書いていた。

だがそれを探す前に、私がツイッターでフォローしている方のコメントが目に飛び込んできた。記名は無くとも、感銘を受けた文章だから覚えている。
それが杏果ちゃんに届いている。届いている証拠がこの紙面だ。ちょっと・・・泣きそうになってしまった。

結局私のコメントは横アリのページにはなかった。
大阪のページまで読み飛ばして確認したくなってしまったが、グッとこらえて順番に読んだ。
横アリの次は、大分、名古屋、そして。

そもそも大阪公演の写真を見ることすら緊張した。あの夜のあの衣装のあの杏果ちゃんの写真はまだ見たことがなかった。
意を決して見た大阪の杏果ちゃんは・・・それはそれは美しくて、あの日の杏果ちゃんで。
これは確かに私が観に行った公演の記事なのだと思うと手が震えた。

次のページに私のコメントがあるかもしれないし、ないかもしれない。

どちらかといえば自信はあった。でもショックを受けるのも嫌だからなるべく期待しないよう努めた。
期待と不安。
もう勢い良く開いた。


あった。


真っ先に目に飛び込んで来た。
一ヶ月ほど前に書いた文章だけれど、自分のものだとはっきり分かる。はっきり覚えている。なにより内容が自分の感想そのものだった。
それが、唯一杏果ちゃんのブログのコメント欄に書いたあの渾身の文章だった。

よく見ると驚いたことにもう一つ採用されていた。
ツイッターに上げたコメントだった。そちらも良く覚えている。

私は・・・息が出来なくなりそうだった。
その活字をこの目で見たら、あらゆる感情が渦巻いて止まらなくなった。

杏果ちゃんは確実に私の文章を読んでいる。
そもそも杏果ちゃんが選んで載せている。
私の文章が杏果ちゃんの目に止まり、杏果ちゃんの手によって、杏果ちゃん名義の出版物の1ページに掲載された。
自分の文章がたった数行とはいえ印刷されている本がHMVで売られているという、夢のような現象を杏果ちゃんが叶えてくれた。
ほんのちょっとでも、パンフレットを作る杏果ちゃんの役に立てた。
あの大阪初日、7月1日の大切な大切な気持ちが杏果ちゃんに届いた。
てのひらからすり抜けていくようで、必死に記憶の中で守っていた私の7月1日は紛れもなく現実だったと杏果ちゃん自身に認めてもらえた。
杏果ちゃんはブログのコメント欄やツイッターを本当の本当に見ている。
杏果ちゃんは実在している人間。
杏果ちゃんと私は交わっている。
遠くにいるトップアイドルだけれど、距離なんかない。
この想いは届いている。


私はもうそれだけで生きていける。


そう強く思った。凄まじい衝撃の中に、沁み入るものがあった。
泣きはしなかった。涙すら硬直して、しばらく動けなくなった。

もう・・・
杏果ちゃんが好きだ。杏果ちゃんにはかなわない。
こんなに粋なやり方で、こんなに壮大な希望をくれるのは、杏果ちゃんしかいないと思った。
ファンのみんなと一緒にパンフレットを作りたい!という、少し無茶とも言える企画を実行してみせた杏果ちゃんは、こんな私のような反応まで想定してくれていたんだろうか。
杏果ちゃんが意図したにせよ、しなかったにせよ、私はとんでもなく希望をもらった。
もう絶対に返しきれないくらい大きな希望を。
また貰ってしまった。


その後のページもしっかりと読んだ。
圧倒的なセンスと偽りのない真心で満たされていた。
最初から最後まで家宝だ。

このパンフレット・・・ココロノートを開けば、私はいつでもヒカリを貰えるような気がする。
だって7月1日は此処にある。私と杏果ちゃんを結ぶ糸は此処にある。
こんなにも現実味を帯びた絆を感じられること、贅沢だと思う。

本当に嬉しい。本当に本当に嬉しい。なんだか分からないけれどこんなに嬉しいことない。
杏果ちゃんありがとう。
杏果ちゃんに出会えて嬉しい。
まだまだもっと生きていようと何度でも思わせてくれる杏果ちゃんが好き。

でもいつか死ぬ時は、結構本気で、私の棺桶にこの本を入れてもらいたいと願うよ。

無題

どうして有安さんが好きなのかと訊かれたら答えられない。とりあえず答えたとしてもそれは表面的な要素の羅列であって理由にはならない。そもそも人を好きだという気持ちには大抵根拠がない。根拠があるとすればそれはその人と出会ってからの時間の積み重ねとしか言いようのないものだ。そう私は思ってきたけれどここに来て答えのようなものに辿り着いた。
私が有安さんを好きで、有安さんを好きでい続けるのは有安さんの顔や人柄や才能に依るのではない。一言で言えば「志」だ。有安さんが常に高い志を持ち続けているから、私は追随を止めない。
一人の人間に過ぎない有安さんが他人である私や大勢のファンに深い影響を及ぼせるのはなぜか。可愛いとか歌が上手いとかファンに優しいとか作詞作曲が上手いとかそんなところではなく、志を持って上に進み続ける凛とした姿、どんなに傷ついても落ち込んでも決して投げ出さない強さ、そうして歩んできた時間の集積こそが人々に、私にここまでの憧憬や愛情を抱かせるのではないか。
なんでそんなに頑張れるの?と凡人が思うような領域まで、彼女は疑問すら抱かずに真っ直ぐ進んでいくように見える。しかし軽々やっているわけではない、彼女は痛みや苦しみさえ歌に変えて強く立ち続ける。痛みや苦しみを直接書き連ねたり語ったりするのでも、裏の姿として隠すのでもなく、芸術に昇華し、同じような気持ちを抱く誰かを助けさえする。
有安さんは1歳から芸能活動を開始した人で、おそらくは子役の頃からずっと高い志を持ち続けていて、だから有安さんが息をするように努力が出来たとしても不思議ではない、と言って、「人種が違う」だとか「別世界の人間だ」というようにくくってしまえるわけはない。くくってしまっていいものではない。彼女も人間だ、芸能人として生まれてきたわけではなく、私と同じように人間だ。その同じ人間が高い志を持って進み続ける軌跡をリアルタイムで追い続けている。そこに「飽きる」だとかそういう概念は少なくとも私の中には発生しない。
有安さんを好きでい続けられるのは、私側の執念や愛情深さによるものではなく、有安さんが常に私の憧れの有安さんとして、刻一刻進化しながら走り続けているからだ。それ自体は有安さん自身のためのことだけれど、私もその恩恵を受けて、進化していく彼女のライブを楽しんだり、彼女の夢が叶う瞬間に立ち会ったりと、沢山の嬉しい経験をさせてもらえている。そして、彼女が倒れずに歩き続ける原動力の片隅に間違いなく私がいることを彼女の言葉によって確信しているからこそ、絶対に手を離さない。
芸能界というか世の中には有安さんのような高潔な存在がそれなりにいて、私はその中で一番私に合う人に出会えた。アイドルとファンという形で出会えた。私は遠慮なく彼女を尊敬していいし、恋しても愛してもいいし、ずっと好きでいてもいい。私は彼女が歩みを止めないことを見抜いている。死ぬまで歌いたいという願いが最後までブレないであろうことをもう分かっている。それほどまでに高潔な、しかしきちんと人間の魂を持つ、その人が、表現者として私と出会ってくれた。なんて幸せだろう。
そういうわけで私は、いやどういうわけかは全然まとまっていないのだが、「どうして有安さんが好きなのか」に対する一つのなにかに辿り着いたような気がしている。これはおそらくVol.1の余波だ。
アイドルというのはこちらの作った理想像で愛してしまう場面もあるだろうが、有安さんの姿から発せられる志は決して幻想ではないし、その証拠としての「作品」が現に私の手元に届けられている。
しかし結局のところ、例えばもし有安さんが志を捨て去ったとしても変わらず好きだ。でも私が知っている有安さんは志を捨てない。だから好きだというわけではない。でも、だから好きなのだと思う。

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今日この場ではその色を見たくない

"些細なこと"だし"個人の自由"だし考えたって仕方ないと分かってるけどどうしてもイライラしてしまう。
大衆があの子の思い通りにならないこと、私の思い通りにならないこと。
ソロの会場では緑がひとつもない光景を見たい、グループでの自分とは違う色を魅せたい、彼女がそう考えていることは、伝わってる人にはきちんと伝わってる。私もそう受け取ってるしそれが曲解だとはとても思えない。
物販で白紺灰色のTシャツと白いタオルを売ること。それらに加えて"拍手と声"を持ってきて欲しいとまではっきりブログに書いたこと。あの子が態度と言葉で何回伝えても伝わらない、伝わっていても従わないのはどうしてだろう。コンサートに来るほどの愛情と財力、それとまともな常識力があれば簡単に出来ることなのでは?それともTPOという概念を蹴散らすほどのドルオタ哲学をお持ちで?
いや分かる、分かるよ俺は普段から推しだってアピールしたい気持ちも、彼女の前では緑を着るんだっていう気持ちも、物販買えないけど他に参戦服が無くて私服では行きたくないから緑を着るという気持ちも、推しじゃないから着ていく服がなくてとりあえず礼儀として緑かなと判断する気持ちも、何も考えず反射的に緑を用意する気持ちも。ペンライトを振る以外どうやってライブ中を過ごすか分からないとか、昔一面の緑に感動してくれたからとか、緑が似合うからとか。分かるけどそれって彼女本人の想いや願いよりも守るべき気持ちだろうか?確かに我々は金を払っている客だけれど、それ以前に、それ以上に、たった一人のかけがえのない彼女に惹かれてライブに足を運ぶファンなのではないか。
一面の緑は確かに綺麗だったけれどVol.0限定の景色になるべきだったと思う。でもまたどうせ武道館も半分くらい緑になる。
そっち側の人の意志はなかなか曲げられないだろうからファンの啓蒙ではどうしようもない。
あなたが音楽の力で変えるしかない。
あなたの音楽を聴いて「もう緑を着るのはやめよう」とか「思わずペンライトをしまった」とか書いていた人が沢山いたことも、だんだん緑の割合が減ってきてはいることも、ツアーの何曲かでほとんどペンライトが振られていなかったことも、集合写真で緑タオルの減少が見られたことも、私は知ってる。
そうやって少しずつ少しずつ緑が消えて、やがてあなたの色に染まりますように。
これは私のわがままでも彼女のわがままでもないから声を大にして言う。どっかの繊細なオタクが傷つくとしても言う。グループとソロでギターまで使い分ける彼女の強靭な意志を早く皆ちゃんと感じてほしい。
ああもしかしたら、彼女が緑を嫌っているとか遠ざけているとかグループを捨てたとか勘違いされて反骨精神を発揮されている場合もあるのかもしれない。そんなわけないってグループのライブ会場で目一杯伝えてくれてるのになあ。大体、グループに入って出会った自分の緑色を大切に大切にしてるからこそ安易に持ち出さないんじゃないの。
逆にグループの会場でソロのTシャツやグッズを目撃するのも私は苦手だ。グループでの彼女とソロでの彼女、ふたつの世界観があるから面白いのであって、どうしてそれにノらないの?って正直残念。まあそれはいいとして。
結局、ドレスコードのある結婚式にTシャツで来るのと同じことだと思う。ドレスやスーツが求められているのなら素直に従おう。お金がないならないでそれに準ずるものを用意しよう。なんて私が言ってもしょうがなくて本当にどうにか出来るのは本人しかいない。オシャレなTシャツやタオルを根気よく出し続けて、やんわりと訴えかけ続けて、ペンラいらずの鑑賞方法を定着させて、あとは歌声で伝えていけばきっといつか・・・。
ただ、彼女はとっても優しいし、決して緑の人を嫌がってはいないはず。だから途中でまあ緑でもいいかって諦めたら諦めたでいいけど、多分それは諦めないでしょう。
他の人がどうであれ私はこれからもグループの会場では緑まみれ、ソロの会場では一切緑なしを貫く。それが彼女のためだし私自身もそれが楽しいから。「私は分かってる側だから」みたいな最悪な顔が出来てしまうのも今のうちであってほしい。
でもやっぱりいつかじゃなくて、タオルで真っ白に染まる武道館を10月20日に見たいよなあ。

BLAST!

BLAST!通常盤を聴いた。涙が止まらない。ような気持ちだ。実際には笑顔だ。
「このCDを聴くためにももいろクローバーZに出会った」と思うのはもう何回目だろう。

前回の記事では、ココロノセンリツでの杏果が好きすぎて一時的にももクロと距離を置いたからこそもう一度ももクロと出会い直すことが出来て新鮮な愛情が芽生えた、ということを白状した(つもりだ)。
そのタイミングでこのCDを手にしてしまった。心を読まれているのだろうか。

まだあまり聴き込んでいない状態で、新鮮な所感を書き連ねていく。


Yum-Yum!
ももクロの楽曲群は、どんな気分の時にでもしっくり聴ける曲が必ず一曲はあるところが好きだ。この曲はその幅をまた一つ広げてくれた。
今までのももクロにはなかったカフェっぽい曲。こういう音楽を聴きたい気分というのは結構訪れる。まったりしたい時、ぽかぽかした昼下がり、眠りにつく前、色々なタイミングで楽しめそうだ。もうこの曲を手放したくない。
音楽としてのこだわりを強烈に感じる一方、ライブの画がすっと浮かばないのが珍しい。ライブを前提としないで作られたように感じる。でも今のももクロならぴったりの雰囲気で届けてくれそうだ。新しいパフォーマンス、新しい観賞スタイルが生まれる予感にワクワクする。
それにしても、前山田健一先生が手がけるということでもっとアップテンポの曲を想定していたから驚いた。こんな曲をももクロにくださるなんて惚れてしまう。
前山田さんの曲はおそらく毎回前山田さんがパート割やレコーディングに関与している。その彼の仕事は天才的で愛に溢れているといつも思うのだが今回も本当に素晴らしかった。なんといっても繰り返される杏果のフェイク。一人一人を尊重しながら、推しのあーりんをしっかり目立たせ、リーダーをきっちりセンターとして扱い、その上で有安杏果に対する敬意と信頼をはっきり示す作り方。あまりにも好きだ。
曲調は予想外だったけれど歌詞も予想外だった。食べるがテーマの曲ということで、食べよう食べようさあ食べましょう〜こんな時代こそ食べましょう〜というノリを想像していた。イントロの雰囲気から、そうではなくこれはももクロ版しあわせグラフィティか?と思い直した。しかし両方違って、食のハピネスを根本から肯定する壮大な歌だった。
ももクロメンバーが体型のことで昔から散々色々言われてきたことは前山田さんも知っているはずだ。前山田さんの推しこそが、レディーに失礼なことを沢山言われてきた。一方でももクロメンバーはいつも幸せそうに食事を楽しんでいる。過酷なライブの前に皆で美味しいケータリングを食べて力をつけている。その精神は変わらないまま、今のももクロは皆スタイルが良い。そういうことを全部踏まえて、きっと多少の怒りと反論も込めて、ももクロにこの歌詞を託した前山田さん。それを多幸感たっぷりに、優しく、時にお茶目に、時に力強く、大人の声で歌い上げるももクロちゃん。泣けてきてしまう。
ももいろクローバーZYum-Yum!という曲に出会えて本当に嬉しい。

Survivai of the Fittest -interlude-
https://youtu.be/XbM-x-AXNNE
invisible manners×サイプレス上野というまさかの展開にして、ももクロシングル初のinterlude、初のポエトリーリーディング
これを思いついた宮本純乃介さんも、サ上さんのリリックを自分なりに表現しきった夏菜子ちゃんも、完全に好きだ。なんてかっこいいんだ。
ナタリーのインタビュー(http://natalie.mu/music/pp/momoclo15)であーりんが「私たちはラッパーではないので私たちらしく」と語っていたのが良かった。

BLAST!
https://youtu.be/OlJ2IBf_Im8
で、そのinterludeからのBLAST!イントロ、杏果の歌い出し。完璧すぎて鳥肌の立つ流れだ。
この曲はかなり新しい挑戦でありながら、ももクロの表題曲として違和感がない。かっこいいけれどカップリング曲のかっこよさではなく、表題曲としての風格を纏うかっこよさなのだ。
前シングルでDECORATIONという最高のカップリング曲を生み出しておきながら表題曲もバッチリというinvisible mannersさんの才覚、そしてそれを発注する宮本プロデューサーのバランス感覚が素晴らしい。
初めて聴いたときはサビの明るさに引っかかってしまったが、重めのサウンドと明るいサビの組み合わせはNeo STARGATEを彷彿とさせる。Neo STARGATEといえばあの国立競技場であれだけ映えた名曲だ。BLAST!も間違いなくライブでもっと化ける。スタジアムに合いそうだから明後日の味の素スタジアムが楽しみだ。
この曲は良いところが沢山あるのだけど発売前に聴きすぎたため最早よく分からない。コンセプトもメロディーも音も歌詞も歌唱もとにかく全部が良いのではないだろうか。個人的にはラップが好きだからラップ要素に大感謝だ。ももクロのラップは良い。
CDで改めて聴くと更にサウンドが素晴らしくて脳が震える。またYum-Yum!に引き続き有安杏果の歌声が重宝されているのが分かり非常に機嫌が良くなった。
ちなみにラジオ音源を聴いて書き起こしてみた歌詞はそれなりに合っていたけれど、予想外の細かい工夫に驚かされる部分も沢山あった。彼らの言語センスは凄い。冒頭の「聴いときな」やサビの「Superior」を自力で聴き取れた自分は偉かった。ただ、発売前に自分の思い込みの歌詞で曲の印象を染めてしまうのは良くないと気付いたためもうやらない。

何時だって挑戦者
泣いてしまう。
只野さんの歌詞×ももクロちゃんの声は、どうしてこんなにも琴線に触れるのだろう。
正直、この曲はヤンキースタジアムで発表済みということもあり、収録曲としての事前の印象が薄かった。田中選手の入場曲だからMy Dear Fellowや勝手に君にの系譜だろうという先入観があり、あまり驚きがないだろうと正直ナメてしまっていた面も否めない。
結果的にこの曲が一番好きだった。冷静に考えれば只野菜摘×ツキダタダシ×R・O・Nという大三元。激熱の曲に仕上がっていて当然だ。もう文句なしに全てが噛み合った完璧なももクロ曲だった。それでいて今までにない新鮮なナンバーに仕上がっている。
唯一雰囲気が近いのは前作カップリングの伸ルカ反ルカかもしれない。あれは「でも行くだろ?」で、こちらは「行け!」。宛てる選手とそのポジションは違うけれど野球の歌としてセットで聴くのもアツそうだ。
只野さんがひらがなで書く歌詞は大体琴線に触れるのだがこの曲でもまさにひらがなの部分で涙が滲んでしまった。
あきらめる理由 みつめながら
あきらめない根拠 つかみとる

たくさんの笑顔があふれてる
応援にあまえることはない

ももいろクローバーZに歌ってもらいたい歌詞だ。もしこの歌詞を他のアーティストが歌っていたら泣きながらももクロにくれと訴えてしまうところだった。
メロディーはオレンジノートやコノウタや行く春来る春でのツキダさんの印象を覆すような、疾走感溢れるアニソン系アイドルソング(?)だ。満点のカップリングだけれど表題曲でも良かったと思う。ただBLAST!とは逆でサビまでが明るくサビがかっこいい(稚拙な表現で申し訳ないが)からBLAST!のカップリングとして相性がいい。間奏やブリッジのかっこよさにもやられる。なによりももクロに合う。
そしてR・O・Nさん。元メンバー早見さんのソロ曲fall into meのイメージが強く、今回もかっこいいロックアレンジを期待していたが、期待以上だった。ツキダさん×R・O・Nさんという奇跡に感謝。只野さんも含めた三者をドッキングした宮本プロデューサーのセンスが恐ろしい。
それにしても「向こう側」という大切な言葉を「自分の向こう側」として力強く歌うももクロは素晴らしい。強烈な説得力、これこそがももクロだ。

境界のペンデュラム
https://youtu.be/BD1BkOEhie0
ももクロに出会う前、私は特撮(スーパー戦隊仮面ライダー)が好きでいつも特撮ソングに勇気付けられていた。その多くを作詞しているレジェンドが藤林聖子さんで、私は藤林聖子さんに育てられたようなものだ。
ももクロを好きになってから、いつか藤林さんがももクロちゃんに歌詞を書いてくださったらいいなとずっと思っていた。それがまさかの実現を遂げたのが去年、WE ARE BORN。
もう十分感激していたのに、二度目があるなんて本当にビックリした。今回は大好きな大隅さんの曲に藤林さんの詞がつく。しかも題名が境界のペンデュラム。好きにならないはずがなかった。
だから金もないのに無理やりこのCDを買った。本当は初回盤Bで境界のペンデュラムのMVを堪能したいのだがとりあえず音源で我慢することにして、とにかく通常盤を通して聴いた。
最後の最後に待っていたラスボス、境界のペンデュラム。
これは、大丈夫なのだろうか?
本当に、この曲を聴かせて頂いて良いのだろうか?
ももクロは、実は仮面ライダーなのではないか?
ちょっと、何から言って良いのか分からないけれど、まず終盤のありたまいパートを聴いて崩れ落ちそうになった。ありたまいをそういう、あのですねえ。MILKY WAYや行く春来る春も好きだけれど、ここまではっきりと二人のコラボレーションを魅せつけられたら、どうしていいか分からない。有安のかっこよさと玉井のかっこよさが的確に合致している最高のパートだ。全国のありたまいファンが泣いている。きっと有安本人も泣いている。
それはともかく、この曲はももクロの新境地だ。シングル一枚でいくつ新境地を開拓すれば気が済むのかという話だが、この曲は別格だ。こんなオルガンやコーラスがゴリゴリ響く曲は初めてだろう。なのに不思議とももクロに合っている。大隅さんの才能に頭が下がる。
と、ここまで書いたところでまさかのMVが公開されたという運命的な通知が来たためYoutubeを開いたがめちゃくちゃにかっこよかった。やはり初回盤Bを手に入れてフルで観たい。
MVの印象も合わせて改めて、ゴシックで厨二感があり闇っぽいけれど圧倒的に前向きな光の差すこの曲は最高だと思う。まさかももクロがこれを歌うとは。
藤林さんだからという先入観もあるけれど、この曲はあまりにも仮面ライダーだ。こういう仮面ライダー仮面ライダーZ、実はいるのではないか。ももクロはチームで団結して戦うスーパー戦隊だと思っていたけれど、本当は孤高のライダー達が運命に引き寄せられて共闘する図にも喩えられるのだ。
歌詞はもう、全人類で音読しよう(http://sp.uta-net.com/song/233658/)。一つ一つのフレーズに血が沸騰しそうになる。ナタリーのインタビューでこの歌詞を美しいと評した百田さんに敬礼。
スポーツをテーマにしてきたこのシングルで最後の最後にこれ。これを表題曲にしないのがももクロだ。鬼のようにかっこいい。


色々と、主に詞曲の作り自体についての雑感を述べてきたが、BLAST!というニューシングルを受け止めて一番思い知らされたのはももクロの歌声の強さだ。
全編通して新しい挑戦に満ちたCDだけれど、全てがももクロの世界にハマっている。ぎこちなさが一切なく、自分の言葉であるかのような説得力を持って耳に入ってくる。
一人一人の歌声、五人合わせたハーモニー、唯一無二だ。あまりにも武器だ。ももいろクローバーZの歌声は不可能を可能に塗り替える力さえ持つ。それがよく分かった。かつて杏果が言っていた「ももクロの曲はこの五人でしか歌えない」という言葉が思い起こされる。この宇宙のどこを探しても、あの五人に代わるボーカルはいない。五人の声は宝物だ。
そして制作陣も期待を一切裏切らない。宝物を宝物として扱ってくれる。ももクロというチームは私を裏切らない。
私はももクロの音楽を愛している。ももクロの音楽を愛している限り、ももクロのライブを見限ることはないのだろう。
今、このタイミングでこのCDに出会えて本当に良かった。これからも、ももいろクローバーZを心から信じてついていこうと思う。何時だって最高を更新してくれる人たちの手を、私から離してどうする。
ももクロに出会い、一緒に時を過ごし、やっと出会えたこのCD。制作に関わった全ての人に感謝。明後日に控える夏のバカ騒ぎに向けて更に聴き込んでいきたい。BLAST!

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正直

モノノフをやめようと思った。
杏果のライブの方がももクロのライブより楽しかった。Vol.1はライブとして凄まじく素晴らしいものだったけれどそれ以前にまずライブ中の楽しさが段違いだった。
もうももクロのライブを楽しめないと思った。春の一大事はあんなに楽しかったはずなのに、あんなに楽しかったからこそもう、あれを最後にしたかった。
同伴予定の友人には悪いけれど夏バカを放棄しようとすらしていた。

Vol.1の直後、杏果以外のももクロメンバーの写真を見ることすらしばらく出来なかった。
正直、ももクロが永続を目標としていることに絶望してしまった。
もっともっと杏果のあのライブを見たい。
ももクロがなければ年に何回もライブをしてくれて、曲も沢山リリースしてくれるはずなのに。杏果は音楽で人を救う物凄い力を持っているのに。その人生は一度きりで、永遠じゃないのに。
ももクロに対してほんの少しでも解散を望んでしまったのは生まれて初めてで、自分でも驚いたけれどしょうがなかった。
解散も脱退もしないのは分かっているから、それぞれのソロ活動がもっと活発になるか、また誰かがドラマに出るか、早く誰か結婚して産休育休にでもなって欲しいと思い始めた。

私が行ったVol.1大阪公演の直後に開催された七番勝負やフォーク村、見るには見たが辛かった。
七番勝負での杏果のアカペラは感動したけれどあれに手拍子をつけるなんてVol.1の会場では絶対に起こり得ないことだった。他のメンバーの映像は見る気になれなかった。
ももクロのミニライブの映像は見たけれどあれは良いライブとは思えなくて、失望してしまった。
フォーク村での杏果の歌やドラムは見事だった。しかしあの場は杏果に相応しいと思えなかった。せめてまともな番組進行で見せてほしかった。あと杏果はカバー曲も素晴らしいけれどやはり杏果の曲の方が輝いていて、そういう意味でも今の杏果をあの番組に使われるのが悔しかった。

ツイッターを見るのもキツくなってきてほぼやめた。
情報は最低限しか追わないようにした。
フォーク村以降色々あったはずだけれどあまり記憶に残っていない。マラソン大会などは本当に知らないうちに開催されていた。流石に新曲の解禁時はラジオに張り付いて興奮していたけれど、なんというか、ももクロをちょっと好きなだけの人のモチベーションと変わらない。要は以前の私の生活とは全然違う。
ももクロと距離を置くのは久しぶりだった。壁を作るような真似は初めてだった。
杏果のライブが悪いなんてことは決して断じて全くなく、たまたま私がライブに衝撃を受けすぎてガチ恋のようになってしまい勝手にねじれただけなのだが。
とにかくモノノフになる前の精神状態に一旦戻ったような心地だった。
もちろんももクロにお世話になった年月を否定するつもりなどない。
6年間ありがとう。
私はもう、たった一人の女性にしか興味がないから。
私の人生はそれでいい。
有安杏果さんさえいれば・・・。


そんな時に出会ったのが、ももいろクローバーZというグループだった。
まず、夏バカに連れて行く友達と共にももクリ2011を観ていたらあまりにも良くて好きになってしまったのだが、その余韻は長続きせずまたどうでもよくなってしまった。
その後、杏果が映っているのを見たくなり、7月12日に放送されたももクロChanの録画をふと再生した。
そこに映っていたのは、ホールツアーの舞台裏でキャッキャとはしゃぐ杏果とその仲間たちだった。
最初はなんの気もなしに見ていたのだが、段々と驚きが湧き上がってくる。
えっ!
なんなのこの子達!
あんなにも・・・あんなにも人柄が良くて、朗らかで楽しそうで、仲の良さが滲み出ていて、素の姿がテレビ的にも面白くて、それでいて真剣にライブをしていることも伝わってきて、そして全員の顔がどの瞬間も超ド級の美人で、かつ躊躇いのない笑顔の交換を自然にし続けているアイドル、芸能人、人間・・・。

私はももいろクローバーZが気になってきた。
でもまだよく分からないしそこまで踏み込めない。
そんな中杏果のツアーが終わり、秋に彼女の夢が沢山叶うことを知って泣くほど感動した。
ももクロに所属しながらでも、一年のうちにホール公演5回アリーナ公演2回とアルバム制作が出来るのなら、まあ全然良いじゃないか。
それで結構安心した。
次はバカ騒ぎと言うけれどそれはよく分からない。
まあメンバーのブログを読んだり。
嵐にしやがれを観たり。
そうして少しずつ、ももクロの魅力を掴んできた。
ももクロChanで見たあの5人のチーム。
只者じゃない。
私は凄い人たちに出会ってしまったのかもしれない。

そしてBLAST!のMVが解禁された。
7月26日、杏果のももクロ加入8周年の日。ももパワー充電所にお祝いを書き込んだ。ツイッターに書く気は起きなかったけれど。
MV解禁のLINE LIVEは見ようと思ったけれどだるくなってしまってやめた。
9時にYoutubeで解禁らしいし。
そして・・・

https://youtu.be/OlJ2IBf_Im8

えー!
なんだこれ!
もう単純にかっこよかった。
ももいろクローバーZはかっこよかった。
今が一番かっこよかった。
透けて見える未来もかっこよかった。
あんなに人柄の良い美女たちが、こんなにかっこいいアイドルグループを組んでいて。
その中に、決して端っこじゃない唯一無二のポジションに、杏果がいる。
これは凄いことだと思った。
このグループには杏果が必要で、杏果もこのグループに魂を懸けているというのがMVだけでも分かる。
私はももいろクローバーZを応援しないわけにはいかない。
応援したかった。
夏のバカ騒ぎに早く行きたいと思った。

それからはももいろクローバーZを知ることが面白くなった。
ツイッターなどは遮断し続け、ももクロに出会った頃のような感覚で一人ふわふわとももクロを追うのが楽しかった。
世界ふしぎ発見夏菜子を見て、この人はなんて面白くて美人なんだろうと思ったし、あさイチ夏菜子を見て、この人はなんて面白くて美人なんだろうと思った。
マンスリーAEの杏果のインタビューを読み、夏のバカ騒ぎに対する期待がマックスにまで高められた。Vol.1での経験がももクロの杏果にもたらすものの大きさを知った。余裕が出て、今まで以上に工夫を凝らしながらももクロライブを乗りこなす杏果が、これから先待っている。
やっぱり杏果が楽しんでいるグループなら、心から応援したい。

そして今日、杏果の新録インタビューを目当てに録画していた別冊ももクロChanを再生し、2015年のテレ朝夏祭りかなにかでの『Z』の誓いを観た。
ももクロのライブ映像をきちんと見るのは久々だった。
れにちゃん不在の『Z』の誓い、なぜか当時は見逃しており初めて観た。
泣いてしまった。
あまりにも良かった。
ももクロのライブはここまで良かった。
れにちゃんはいないけれど、れにちゃんの分まで戦うぞという強靭な意志を感じられた。
鋭い眼光と、心からの笑顔と、芯のある歌声と、息の合ったダンス。
最高だった。
ももクロはこういうことが出来るグループだった。
こんなグループにはもう私は出会えない。

今、ももクロのことが好きだ。
以前と同じ好きではないかもしれないけれど、むしろ今の方が新鮮で面白い気持ちだ。
もちろん杏果のこと、ココロノセンリツのことも変わらず愛している。
両方あって杏果だ。ならば、両方あって私だ。
ももクロのれにちゃん、夏菜子、しおりん、あーりん。私はあなた達が好きだ。かけがえのない存在だ。グループとしても個人個人のことも応援してる。
5人それぞれが活躍し、5人集まれば最強。そんな第一線に立つアイドルグループをいつまでも続ける。その夢、絶対に叶えようね。
今ならちゃんと心からそう言える。

ツイッターなどはしばらくあまり見ないようにしたい。
私がももクロを好きなのは趣味だから、広い知見も多様な価値観も不要というかむしろ邪魔で、私の気持ちだけに集中すればいいのだと気付いた。
私はちゃんと一人で、自分の気持ちに向き合って、一からモノノフをやりたい。こんなにも素敵なグループだから。
私はそういうスタンスでいれば無理なくモノノフを続けられると今は思う。

ももクロ夏のバカ騒ぎ、1日目しか行けないけれど楽しみにしている。それこそ初めて参戦する人のように。
もしやっぱりダメだなと思えばこれが最後のももクロ現場になるかもしれない。
どちらにせよ私用でしばらく行けなくなりそうではあるし、最後になっても悔いのないようにしっかり見届けたい。

でもやっぱり最後なんてことはなくて、私は新国立競技場に立つももクロを見たい。

今までもずっとそうだったけれど、結局ももクロに帰って来るのが私だ。
私がももクロの手を離せるとしたら杏果の力でしか無理なのだろうと今回一瞬思ったが、杏果はももクロだから結局それも不可能なのだ。そうなると、私をももクロから引き離すことは誰にも出来ない。
どんなに杏果愛に傾いたとしても、例えももクロ以外の誰かに骨抜きにされたとしても、私は一生、冗談抜きで一生ももクロを好きでいるだろう。

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歌詞予想

BLAST!が宇宙初解禁された。最高じゃん!

他人の歌詞起こしを見ると脳が爆発する病気なので、今回は先手を打って(?)自分でも公表してみることにした。あまりやりたくはないが。
随時書き直し、発売時に削除したい。

適当で穴だらけなので同じ病気を持つ方は閲覧注意です。

という記事でした。フラゲ日につき削除しました。8/1

近況その4

本当は、昨日のライブで見たもの感じたことを文章にまとめてインターネットに載せ、全世界に彼女の素晴らしさ恐ろしさを発信したいという衝動もあるのだが、ひとつのブログにまとめて発表したらそれが全てになってしまうような気がするし、細切れにツイートするのも中途半端に思えるし、かといって何も書かないまま時を過ごせば今覚えていることを思い出せなくなってしまうだろうから、やはりここはインターネットに公開するのを諦めて、自分の言葉をカオスのままで日記帳にしたため続けるのが一番良いのかなと思う。

エゴサーチの役にも立てないし、マーケティングの役にも立てないけれど、私からそんな余裕を奪い去ったのは杏果ちゃん、あなたなんだよ。

近況その3

最高の人生やで...

なにもかも全てうまくいった。昼食も済んだ。あとはオリックス劇場に戻り、その時を待つだけ。

全てを忘れたっていいから、未来の自分のことは気にしなくていいから、7月1日の午後6時からの数時間だけは、目の前に広がる世界を全て受け止めろ。全身を耳にしろ。感じろ。楽しめ。泣いたっていい。泣かなくたっていい。音の魔法に身を預けろ。

行ってらっしゃい自分。
さようなら、Vol.1の手前側の自分。

杏果ちゃん、見守ってるで。楽しく歌ってな!

近況その2

昨日軽く熱が出てしまって大変焦った。風邪薬や水分やビタミンや乳酸菌や睡眠を大量投入した結果なんとかなった。今も微熱はあるけれど明日には必ず下がるだろう。下げる。

ペダルの写真は一応用意できた。勝負の一枚!というようなガチガチの写真ではなく、たまたま撮れた一枚にした。その時の自分の気持ちがペダルに一番近い状態だったから、それで良いのだと思う。

情報統制は順調に続いている。ももパワー充電所を覗きたい衝動に駆られることもあるが、ここまで来たら何も見ずに臨むしかない。6月23日以降の世界線の杏果ちゃんを一切見ないままで明日初めて会いたい。

そもそもなぜ情報統制をしているのかというと、ネタバレを恐れているのは確かだけれど、他人の感想や熱量を一切吸い込まない真っさらな心のままで挑みたいからというのが大きくて、それは舞台「幕が上がる」の時の反省を生かしてやっている。簡単に言えば、「良かった」という一言すら見たくない。先入観はゼロに近いほど好い。

大げさだろうがなんだろうが、自分にとって大切な公演に対して取る態度は自分だけが理解出来ればそれでいい。オタクの数だけやり方がある。私は今日からしばらく連絡手段を遮断するし、明日からは完全に全ての情報や刺激を遮断する。道で話しかけられても無視。集中!

長い一週間だった。長い一年間でもあった。それがいよいよ明日。今杏果ちゃんがどうしているか、体や喉の調子はどうか、全く知らないけれど、公演中止のメールでも来ない限り、明日オリックス劇場に行けば杏果ちゃんに会える。今の私にとってはそれが全てだ。

そういえば「大阪初日に一球入魂!」と言いつつ悪あがきで東京公演のマッチングに申し込んでみたが、当選の可能性は極端に低いというかほぼ無であるため脳内から消去する。一回性を大切にしよう。どちらにせよVol.1大阪初日公演はこの時空間においてたった一度しか開催されないのだし。

杏果ちゃん、明日愛に行きます。お互い今夜の入眠がうまくいきますように。

国立川

国立川寄せ書きイベント(2014年)の写真を発掘したため掲載。懐かしい。








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近況

杏果ちゃんの東名阪ツアー、自分が唯一参加する大阪初日公演に向けて情報遮断をしている。ツイッターは勿論、杏果ちゃんのブログもももクロのサイトもまとめサイトも一切見ていない。ももクロのアプリやナタリーのアプリ、ついでにインスタのアプリも消した。というか名古屋が始まった日以来ほぼスマホを見ずにパソコンのみで生活している。パソコンの場合、インターネットを開いた時のホームページを空白のページに設定しておけばほぼ事故の心配はない。ついでにテレビや新聞の類も気を付けているし、メールやLINEも一定の注意を払いながら扱っている。このような努力が功を奏して名古屋でなにが起こったのか全く知らない。・・・と言いたいところだがひとつミスがあったのは、その試みを同居人(親)に報せるのを先送りにしていたせいで、ニュースで見たという杏果ちゃんの情報をひとつバラされたことだ。ものすごくキレて萎えて号泣してしまったが自業自得だから次に生かすしかない。

こんな生活をしていると情報源が本当にテレビしかない。藤井四段の対局結果すらテレビで確認する感じだから、ももクロの情報など一切入ってこない。そんな中、先ほどメールを整理していたところ「七番勝負申し込み」などに関するファンクラブ通信が目に入り、流石に気になりすぎて開いてみた。七番勝負イベントの詳細(絶対行きたい!)百田さんの声優(ヤッター!)などよろしいお知らせが並ぶ中、とてもヤバイリンクを見つけてしまって、ものすごくドクドクしながら飛んだ。
その先で目にしたのがこれだ。

絶 叫 し た。
なにから言えばいいか分からない・・・あの・・・あの・・・宮本純乃介プロデューサー、再来世あたりで結婚してください・・・。

とりあえず予想通りだったのは「Yum-Yum !」の前山田さん。食べるがテーマの曲と聞いて前山田さんじゃなかったら絶対に嫌だ!と思っていたところ本当に前山田さんで大変嬉しい。これが一曲目なのは宮本さんの前山田さんに対する愛だろうか。違うか。
表題曲「BLAST!」がinvisible mannersさんなのには驚いた。いつかは表題曲来るだろ〜と思っていたしこのシングルの一曲くらいは彼らだと予想していたがまさかBLAST!だったとは。前作「DECORATION」の功績を思い起こすと身震いしてしまう。ジャケット写真と合わせて考えてみると、もう、ももクロを優勝させにいくつもりなんだろうとしか思えない。
「何時だって挑戦者」に関しては知っていたから省略するけれどこのCDの布陣の中にこのお三方がいらっしゃるのは鬼に金棒すぎて涙が出てくる。
で、最高なのが「Survival of the Fittest -interlude-」!サ上さんじゃん!てかインストじゃなくて歌詞つくんかい!サ上さん達をEVILに入れてから即コラボレーションに持っていくこのスピード感、嫌いじゃないですよ宮本さん大好きです。

そして・・・気絶した。あのですねえ・・・。
「境界のペンデュラム」作詞・・・藤林聖子あのですねえ・・・。
まず境界のペンデュラムという名前の時点でアニオタ心をくすぐられまくってもう最強に好きだったんですけども、まさか、藤林女史、あなただったとは・・・。
特撮オタ上がりなので藤林聖子様のことは本当にお慕い申し上げていて「WE ARE BORN」の時に半狂乱になりながら喜んでいたのだけれど・・・次があったとは・・・。しかも大隅さんの曲に藤林さんの詞がつくって、なんで表題曲じゃないの?って感じだけども、この曲にはMVがあるんですよねえ・・・勝ちですねえ・・・。

こんなの、普段の自分であれば気持ちをツイートにぶつけて「ウオオオオオオオアアアアアアオアオアアアアアアアアアアアアアアアイヤッタアアアアアアアアアアファアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」とかやるんだけども、あいにくツイッターは開けないためブログにぶつけさせて頂いた。
この話題は終わりです。
こんなただの「ブログ」みたいなブログ、何の意味があるんだかという感じだけどなんかもうしょうがない。後で見返してこの日々を思い出して欲しい、未来の自分。

ついでに大阪初日へ向けての気持ちなどを綴る。
まずphoto wall企画に貼る写真がまだ撮れていない。そもそも大好きな大好きな「ペダル」をイメージした写真、私なんかが撮ってしまっていいのだろうかとか思ってしまう。何千分の一枚だったとしても責任を感じてしまう。あとは単純に難しい。毎日カメラを持ってウロウロしてはみるのだがなかなか良い出会いがない。一応過去に撮った写真の中に候補はあるがやはりここは「ペダル」を想いながら新しく撮りたいため、あと3日間粘ろう。
ライブに関しては、まず名古屋二日間が上手くいったのかどうかすら知らない。まあ大丈夫だったと思うし、大阪が大丈夫であればなんでもいいというのが正直なところだ。
冒頭の方で書いた"親にバラされた事柄"に関しては、まあ察してほしいのだがアレで、それに関してはやっぱり動揺が激しいため事前に情報だけを聞いて臨む方が当日音楽に入り込みやすいだろうから良かったのではないかと前向きに解釈している。その、事柄自体に関してはとても良いことだと思う。

セットリストや新曲、演奏、演出、衣装などなどに関してはまだ好き勝手予想できるから楽しい。頼むから物販に並んでいる間に周りの人間から聞いてしまうのだけは避けたいが。
セットリストは色々なパターンが予測できるがグッズ等のハムスター推しを考えるとハムスター始まりかなと予想する。もし会場ごとに変えるのならば名古屋がハムスターで大阪はペダルで東京はAnother storyということになる。あとは全く分からん。アンコール最初あたりがfeel a heartbeatで最後は心の旋律かな。
新曲はあると聞いているが、最大10曲くらい用意していてもおかしくない。全てオリジナル曲でやると言っているのだから、そういうことなのではないかと思うのだが期待しすぎだろうか。名古屋公演の直後あたりのファンクラブ通信は題名すら読まずに廃棄したから、知らぬ間に配信とか始まってる可能性もなくはない。どうなっているんだか・・・。
演奏に関してはAnother storyなどでドラムを叩いてくれたらかっこいいなあと思う。バンドメンバーは誰でも大好きだけれどサプライズで武部さんがいたら嬉しい、がそれはないだろう。銀テープは今回もある気がする。ビジョンも多分あって、杏果ちゃんが撮った写真が映されたりするのではなかろうか。衣装は今までと同じ系統で、さぞ可愛かろう。それと大阪でのMCは関西弁バリバリなんだろうな。楽しみだ。

とかまあ適当なことを言っていられるのもあと3日。今自分が願うのは、とにかく急用も何も入らず7月1日に大阪へ行けますようにということだ。どうかそれだけはお願いしたい。あとは杏果ちゃんも自分も当日健康でももパワー100%で挑めるよう祈る。

こんな生活をしているせいか、杏果ちゃんの歌だけが世界の真実という気がしてくるし、砂漠で水を求めるように杏果ちゃんの歌を求めてしまう。なんだか杏果ちゃんの歌に出会えて本当に良かったな自分〜と改めて噛み締めている。
ああ早く杏果ちゃんの歌を聴きたい。

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CAPA6月号

近所の書店に足を運び、今までの人生で何百回も訪れているいつものカメラ雑誌コーナーへ直行した。
昨日までの1ヶ月間CAPA5月号を確認していた棚を真っ先に見たのだが、姿が見えない。あれ?と視線を落とした瞬間、彼女と目が合った。発売日のカメラ雑誌は下に平積みされており、様々なモデルさんや猫、羽生選手らが並ぶ中に緑の姫はいた。
杏果がCAPA6月号の表紙を撮影したあの日から、今日という日を心待ちにしていた。杏果がカメラ雑誌の表紙を飾るなんて夢のようだった。ようやくその日が来て、その雑誌を手に入れ、部屋に帰り袋から取り出したのだがなんというかいまいち現実味がない。表紙の画像を一昨日から散々見ていたせいだろう。
一番に杏果のページを開いてしまったらこのフワフワとした感覚のまま読み終わってしまうような気がして、1ページ目から丁寧に読んでいくことにした。

【以下ネタバレ】

1ページ目のスナップショットに早速心を奪われ、立木さんのインタビューを読んで面白く思っていたところにファーストインパクト。次のページ、目次のページ、右上、カメラを持ってお茶目に首を傾げる杏果さん。表紙裏表紙特集以外にも彼女がいるなんて予想外だったし、あまりにも可愛いから意識を失いそうになった。このお写真は杏果推しがめっちゃ好きなやつだろう。
我に返り、1ページずつめくっていった。機材紹介で早速杏果のαが出てくる。これは最新機種α9の紹介で杏果のα7IIはスペック比較に出てくるだけなのだが、まあ反応してしまう。読んでいるとα9が普通に欲しくなってくる。54万円だけど。
次に表紙で杏果が構えているD7500が出て来た。というか杏果もこうやって1ページずつ読んでいくんだろうなということに思い当たり嬉しくなった。16まんえんのカメラは買えないけれど読むのは面白かった。
そしてメインの鉄道写真の特集が始まった。鉄道写真を撮る人ではないけれどとても面白かった。ひとつひとつの写真が綺麗で、撮り方を読んでみるとへえ〜なるほど〜という感じで、こんな写真が撮れたら最高だなあと思った。杏果もそう思いながら読むんだろうか。
特集が終わり次のページ、α7IIキャッシュバックキャンペーンの広告が載っている。ダイレクトなマーケティングすぎる。ずるい。
それでその後は色々紹介があって、白黒のページを色々ほ〜んと思いながら読んでいって、梅雨の花のある風景特集に辿り着いた。こちらにもとても惹かれた。
そしてオリンパスの記事があってクリエイター向けPCのページがあって次もそんな感じだろうとページをめくった瞬間、びっくりして戻してしまった。

ついに有安杏果のページだ。ここまで同じように読んできた一般読者も、こういう風に少し驚くのだろうかと思うと胸が熱い。
これは杏果が大学を卒業してから初めてのしっかりとしたインタビューで、写真のことについてガッツリ触れる初めてのインタビューになっているだろうから、一文字一文字真剣に読んだ。まずはこなれた手つきでカメラを構えている素敵な写真を味わってから。
結果的に、ものすごく良かった。あまりにも良すぎた。4年前に我々が知ることのできなかった、そして今日まで知ることのできなかった、大学受験のこと。いつの間にか杏果が使うようになっていたD600との最初の思い出。作品だけは見ていたものの詳しい意図は聞けていなかった卒業制作「心の旋律」について。結構知りたかった、カメラを持っている時の杏果の意識。結構気になっていた、これからの展望。さらに初出しの写真3枚。突然現れたCanonのカメラ。
時を超えて、一番知りたかった秘密が明かされていく。今まで知りえなかった杏果がそこにいる。もう胸がいっぱいすぎて呆然としてしまう。もうダメだ。
その後のページは写真だけじっくりと見ながら本文はさくさくと読み進めていき、編集後記のページで杏果と土屋さんの可愛いツーショットを見つけて発狂し、最後に可愛い裏表紙を拝んだ。

この雑誌を読めたことの本当のエモさを語るには、今までの4年間のことをしっかりまとめなければならないくらいだ。まあ私のようなファンならみんな分かるだろうからそれは置いておく。
今回の事の重大性は、一般人としての杏果が大学受験を突破し日芸に入学し4年間秘密裏に写真学科で修業し二つの賞を携えて話題性のある卒業を果たしたことの成果が、芸能人としての杏果の活動にはっきりと還元された初めての事例だということにある。杏果が仕事と並行しながらこっそり大学に通ったり写真を撮ったりしていたおかげで、ある雑誌の表紙と特集を任されたということだ。その仕事は有安杏果の名もももいろクローバーZの名も広げるもので、夏菜子がべっぴんさんに出て世間に知られるのと同じような効果を持つものだろう。今まで完全にプライベートで重ねてきた努力が、やっと公のアイドル活動に繋がったのだ。それがCAPA6月号。ただの雑誌じゃない。
特集の内容自体はファンにとってもカメラ好きの一般読者にとっても初めて触れるものだけれど、ファンにとってはやっと明かされた真実という感じで感動してしまう特集だし、一般読者にはももクロの人がそんなことをやっているのかという新しい発見をもたらす特集で、その、双方に効果的だという構造は面白いしこの雑誌の価値をさらに高めている。
いやあ本当に良かった。CAPA6月号という現象は尊い。CAPA編集部に要望を出していたらしいモノノフの方々ありがとうございます。

写真学科時代の話も重要なんだけれど、一番の収穫は写真に対する杏果の態度を知ることが出来たということだ。
カメラを持っている自分が自然体に近い。日常の中の何気ないものを撮りたい。ありのままの自分でシャッターを切る。
そういうことだったのか、と納得した。今回1ページ目から雑誌をめくる中で沢山の写真を見たが、それと比べてみると杏果の写真はシンプルだと思った。奇をてらったりかっこつけたりしていない。今まで杏果が出してきたブログやももカメラの写真もまっすぐな写真だった。そこで「自然体」「日常の中の何気ないものを」「ありのままの自分で」という思いを読んでなるほどと納得した。とても納得した。
「技術が全然及ばない」と言いながらも、技術がある風に撮ろうとするのではなくありのままで撮る。そもそも、ありのままの自己表現がしやすいレンズを選ぶ。それでもありきたりということではなくてそこには独自の自己表現があり、集大成としての卒業制作は唯一無二の作品として評価されている。
この感じ、どこかで・・・と思ったら、杏果の作詞活動だった。それこそが一番の自己表現になると自覚しているからこそ、かっこつけずにありのままの気持ちを表現する。多分そんな姿勢が杏果の芯にあって、一人きりですぐに完結することのできる写真撮影ではその芯が最も澄んだ形で反映されている。
同じなんだ。やっぱり杏果なんだ。そういう風に思えて嬉しくなってしまった。

あと、そんな中でも「アイドル活動をしている自分にしか撮れないもの」を武器にしているのはしびれる。そもそもの始まり、大学受験で提出した写真が武道館ライブ(2012年の女祭りか男祭りだろう)の裏側の過程を収めたものだなんて、ねえ。泣いてしまう。

今や杏果はステージに立ったり仕事をしている時間だけでなく、プライベートの時間でも作詞や撮影を通して活動ができてしまうということだ。私は杏果が好きだから、杏果の表現が増幅されたことが嬉しいし、さらなる可能性にもワクワクさせられる。音楽活動と写真のリンクも考えているようで、今後の杏果がすごいことになっていく予感しかしない。
写真展や写真集もいつかは、と言ってくれたことが本当に嬉しかった。全力で待ち続けよう。

そんな感想を持たされたCAPA6月号だった。買うのは当たり前だけれど本当に買って良かった。
CAPA6月号は杏果の、なにか大きな節目であると思う。全国の書店のカメラコーナーに杏果が並んでいるこの1ヶ月間は、とても神聖な時間だと思う。その1ヶ月間、杏果はひたすらライブの準備をして、その後あの卒業制作と共に名・阪・東を巡る。きっとその先に新しい杏果が待っている。楽しみだ。
あとは自分も無性に写真が撮りたくなった。音楽はやらないけれど写真ならやってきた。写真でなら杏果と少しだけ通じ合える気がして嬉しい。私もまた私らしく撮っていこう。
興奮しすぎて乱雑な感想になってしまったが、とにかくCAPA6月号は宝物だ。本当にありがとうございます。みなさん買ってください。

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あなたのふるさと















音のない住宅街を、駅に向かって引き返す。
光差す午後、春の緑が眩しい。
いつかあなたがお母さんと一緒に進んだ道。
タイムトリップして、そこに歩く二人を想う。

駅前のわずかな喧騒が耳に届く。
視線を上げた瞬間、タイムトリップが終わる。
唇が震えそうになる。
そこには、あなたが。