ありやスクリーン、その前に。

あと数時間でありやスクリーンだ。

杏果推しとして気合いの入る現場(国立1日目、日産1日目、先日のGF・フォーク村…)には多々参加してきたが、本人が居ないにも関わらずここまで楽しみな行事は初めてである。
遠足の前日は眠れないもので、絶賛睡眠不足だ。構わない。帰ったら眠ればいい。アドレナリンでなんとかなる。だから今は眠るよりモチベーションを上げよう。

そういうわけで、杏果推しになった経緯を振り返ってみることにする。

そもそも初めてももクロを見た時(以前のブログ参照)、心惹かれたのは夏菜子だった。
けれど、舞台裏で泣く杏果の「もう一回みんなの顔が見たい・・・」に号泣してモノノフになったのも事実だ。あの瞬間から私の杏果推しとしての歴史は始まっていたのだろうか。                            
ともかく最初は夏菜子だった。夏菜子だけが抜群に光り輝いて見えた。

ももクロをよくよく見ていくうちに全員に魅力があることが分かった。なんとなくベースは箱推しを気取りつつ、新しい映像を見る度に違う子が気になって、毎週毎週推し変しているような状態になった。

順番はあまり覚えていないが、ももクリ2010の「…愛ですか?」を観てしばらくしおりん推しになったことは忘れられない。れにちゃんのことも長く推した時期があった。夏菜子を推す時期は定期的に訪れた。

推しを決め兼ねつつも、いつかライブに参戦する日までにははっきりさせようと意気込んでいた。極楽門の映像からモノノフになったことで「カラフルなTシャツ」に対する果てしない憧れがあったからだ。
そうして推しを決めよう決めようという目線でももクロを見ることに辟易することも多々あった。1人を選ぶことは4人を否定することではないか、と。それでもやっぱりあのカラフルの一つになってみたい・・・とこだわり続けてとりあえず落ち着いたのが、あーりんだった。

実は極楽門を見た時、ぶりっこのピンクだけは生理的に無理だ、と跳ね除けてしまっていたあーりん。それでもすぐに、あーりんは「あーりん」であって単なるぶりっこではないし誰よりもかっこよくてしっかりした子なのだ!と気が付き、反動で一気に好きになった。
あーりんは私の中の既存の「アイドル」像をばっさり塗り替えてくれた恩人だ。
一番年下なのに一番しっかりしたあーりんを、気が付けば尊敬し、ずっと目で追うようになっていた。

と、そこで記憶が途絶えている。

正直、その後どうしたのか、あーりんをどのようにいつまで想い続けていたのか、なによりももクロを知りたての頃杏果をどう思っていたのか、あまり覚えていない。

恐らくあーりんの次に好きな子、になっていた気がする。最初からかなり好きだった気もする。ブログは一番好きだなと、思っていた気がする。気がするだけな気もする。

でも、本当に、気が付いたら、杏果がいた。
ずっと私の心の中に、ももかくれされていたみたいに。

まず、杏果寄りの箱推し的な立ち位置になっていたと思う。
それから「緑を着るんだ」という決心をつけてくれたトリガーは、おそらくお台場フォーク村の「なごり雪」か女祭り2011のDVDのどちらかだった。多分。
はっきりしていることは、満を持して初参戦したももクリ2012には全身緑で臨んだということだ。
だから2012年の秋~冬、モノノフになって1年経つ頃に私は明確な杏果推しになったのではないかと考えている。

経緯を振り返ってみよう・・・などと大層な書き出しをしつつ、こんなふわっとした書き方しかできない。
確かになごり雪を観て、こんなに感情を込めて歌われたら惚れるしかない、という気持ちになったことも、女祭り2011を観てボロボロに泣いて杏果を推さねばと思ったことも本当だけれど、それは決意の再確認であった気もするし、なんだかもっと前から・・・

正確なきっかけが存在する必要も、思い出す必要もないのだが、どうして杏果推しになったのだろうと考えると不思議な心持ちになってしまうのだ。杏果の歌に惹かれましたとか、努力家な面に心打たれましたとか言うのは簡単だけれど、本当の始まりはなんだったのだろうと。
それとも私は「もう一回みんなの顔が見たい・・・」の時点で杏果推しだったのだろうか、いや、子供時代の私は土曜の朝6時前に起きてポンキッキーズ見てたよな、オカザイルも当時見たよな、あれ・・・なんて考え出すと思考がぐるぐる絡まっていく。

けれど。
潜在的に気になり出して、無意識で追って、気付かぬうちに杏果の姿が、言動が、文章が、ダンスが、歌声が、じわじわ、じわじわと染み込んで、脳が、心が、だんだん緑色を纏い始めて、意識がはっきりと杏果を捉えた頃にはもう、離れられなくなっていた・・・
なんていう解釈も、間違っていないと思う。アリだ。
実際に杏果推しの中にはこういう人も多い気がする。

なんだかそこに、結局言葉では表しきれない杏果の不思議なアイドル性があるように感じる。
不思議と目が離せなくなっていくメンバー。
どこまでも人間らしいのに、どこか妖精めいた女の子。
それが有安杏果さんなのではないか。


まあともかくそういういきさつがありつつ今はすっかり杏果推しとしてバリバリやっているという雑な結論で締めようと思うが、
さて、では。
なんとなく気になって目で追ってしまう有安杏果さん。
そんな彼女だけを強制的に見続けさせられるありやスクリーンを前に、人はどうなってしまうのでしょうか。
未来の自分が何を書くのか非常に楽しみである。