えみごのメモ

ももいろクローバーZ/有安杏果さんのファンです

BLAST!

BLAST!通常盤を聴いた。涙が止まらない。ような気持ちだ。実際には笑顔だ。
「このCDを聴くためにももいろクローバーZに出会った」と思うのはもう何回目だろう。

前回の記事では、ココロノセンリツでの杏果が好きすぎて一時的にももクロと距離を置いたからこそもう一度ももクロと出会い直すことが出来て新鮮な愛情が芽生えた、ということを白状した(つもりだ)。
そのタイミングでこのCDを手にしてしまった。心を読まれているのだろうか。

まだあまり聴き込んでいない状態で、新鮮な所感を書き連ねていく。


Yum-Yum!
ももクロの楽曲群は、どんな気分の時にでもしっくり聴ける曲が必ず一曲はあるところが好きだ。この曲はその幅をまた一つ広げてくれた。
今までのももクロにはなかったカフェっぽい曲。こういう音楽を聴きたい気分というのは結構訪れる。まったりしたい時、ぽかぽかした昼下がり、眠りにつく前、色々なタイミングで楽しめそうだ。もうこの曲を手放したくない。
音楽としてのこだわりを強烈に感じる一方、ライブの画がすっと浮かばないのが珍しい。ライブを前提としないで作られたように感じる。でも今のももクロならぴったりの雰囲気で届けてくれそうだ。新しいパフォーマンス、新しい観賞スタイルが生まれる予感にワクワクする。
それにしても、前山田健一先生が手がけるということでもっとアップテンポの曲を想定していたから驚いた。こんな曲をももクロにくださるなんて惚れてしまう。
前山田さんの曲はおそらく毎回前山田さんがパート割やレコーディングに関与している。その彼の仕事は天才的で愛に溢れているといつも思うのだが今回も本当に素晴らしかった。なんといっても繰り返される杏果のフェイク。一人一人を尊重しながら、推しのあーりんをしっかり目立たせ、リーダーをきっちりセンターとして扱い、その上で有安杏果に対する敬意と信頼をはっきり示す作り方。あまりにも好きだ。
曲調は予想外だったけれど歌詞も予想外だった。食べるがテーマの曲ということで、食べよう食べようさあ食べましょう〜こんな時代こそ食べましょう〜というノリを想像していた。イントロの雰囲気から、そうではなくこれはももクロ版しあわせグラフィティか?と思い直した。しかし両方違って、食のハピネスを根本から肯定する壮大な歌だった。
ももクロメンバーが体型のことで昔から散々色々言われてきたことは前山田さんも知っているはずだ。前山田さんの推しこそが、レディーに失礼なことを沢山言われてきた。一方でももクロメンバーはいつも幸せそうに食事を楽しんでいる。過酷なライブの前に皆で美味しいケータリングを食べて力をつけている。その精神は変わらないまま、今のももクロは皆スタイルが良い。そういうことを全部踏まえて、きっと多少の怒りと反論も込めて、ももクロにこの歌詞を託した前山田さん。それを多幸感たっぷりに、優しく、時にお茶目に、時に力強く、大人の声で歌い上げるももクロちゃん。泣けてきてしまう。
ももいろクローバーZYum-Yum!という曲に出会えて本当に嬉しい。

Survivai of the Fittest -interlude-
https://youtu.be/XbM-x-AXNNE
invisible manners×サイプレス上野というまさかの展開にして、ももクロシングル初のinterlude、初のポエトリーリーディング
これを思いついた宮本純乃介さんも、サ上さんのリリックを自分なりに表現しきった夏菜子ちゃんも、完全に好きだ。なんてかっこいいんだ。
ナタリーのインタビュー(http://natalie.mu/music/pp/momoclo15)であーりんが「私たちはラッパーではないので私たちらしく」と語っていたのが良かった。

BLAST!
https://youtu.be/OlJ2IBf_Im8
で、そのinterludeからのBLAST!イントロ、杏果の歌い出し。完璧すぎて鳥肌の立つ流れだ。
この曲はかなり新しい挑戦でありながら、ももクロの表題曲として違和感がない。かっこいいけれどカップリング曲のかっこよさではなく、表題曲としての風格を纏うかっこよさなのだ。
前シングルでDECORATIONという最高のカップリング曲を生み出しておきながら表題曲もバッチリというinvisible mannersさんの才覚、そしてそれを発注する宮本プロデューサーのバランス感覚が素晴らしい。
初めて聴いたときはサビの明るさに引っかかってしまったが、重めのサウンドと明るいサビの組み合わせはNeo STARGATEを彷彿とさせる。Neo STARGATEといえばあの国立競技場であれだけ映えた名曲だ。BLAST!も間違いなくライブでもっと化ける。スタジアムに合いそうだから明後日の味の素スタジアムが楽しみだ。
この曲は良いところが沢山あるのだけど発売前に聴きすぎたため最早よく分からない。コンセプトもメロディーも音も歌詞も歌唱もとにかく全部が良いのではないだろうか。個人的にはラップが好きだからラップ要素に大感謝だ。ももクロのラップは良い。
CDで改めて聴くと更にサウンドが素晴らしくて脳が震える。またYum-Yum!に引き続き有安杏果の歌声が重宝されているのが分かり非常に機嫌が良くなった。
ちなみにラジオ音源を聴いて書き起こしてみた歌詞はそれなりに合っていたけれど、予想外の細かい工夫に驚かされる部分も沢山あった。彼らの言語センスは凄い。冒頭の「聴いときな」やサビの「Superior」を自力で聴き取れた自分は偉かった。ただ、発売前に自分の思い込みの歌詞で曲の印象を染めてしまうのは良くないと気付いたためもうやらない。

何時だって挑戦者
泣いてしまう。
只野さんの歌詞×ももクロちゃんの声は、どうしてこんなにも琴線に触れるのだろう。
正直、この曲はヤンキースタジアムで発表済みということもあり、収録曲としての事前の印象が薄かった。田中選手の入場曲だからMy Dear Fellowや勝手に君にの系譜だろうという先入観があり、あまり驚きがないだろうと正直ナメてしまっていた面も否めない。
結果的にこの曲が一番好きだった。冷静に考えれば只野菜摘×ツキダタダシ×R・O・Nという大三元。激熱の曲に仕上がっていて当然だ。もう文句なしに全てが噛み合った完璧なももクロ曲だった。それでいて今までにない新鮮なナンバーに仕上がっている。
唯一雰囲気が近いのは前作カップリングの伸ルカ反ルカかもしれない。あれは「でも行くだろ?」で、こちらは「行け!」。宛てる選手とそのポジションは違うけれど野球の歌としてセットで聴くのもアツそうだ。
只野さんがひらがなで書く歌詞は大体琴線に触れるのだがこの曲でもまさにひらがなの部分で涙が滲んでしまった。
あきらめる理由 みつめながら
あきらめない根拠 つかみとる

たくさんの笑顔があふれてる
応援にあまえることはない

ももいろクローバーZに歌ってもらいたい歌詞だ。もしこの歌詞を他のアーティストが歌っていたら泣きながらももクロにくれと訴えてしまうところだった。
メロディーはオレンジノートやコノウタや行く春来る春でのツキダさんの印象を覆すような、疾走感溢れるアニソン系アイドルソング(?)だ。満点のカップリングだけれど表題曲でも良かったと思う。ただBLAST!とは逆でサビまでが明るくサビがかっこいい(稚拙な表現で申し訳ないが)からBLAST!のカップリングとして相性がいい。間奏やブリッジのかっこよさにもやられる。なによりももクロに合う。
そしてR・O・Nさん。元メンバー早見さんのソロ曲fall into meのイメージが強く、今回もかっこいいロックアレンジを期待していたが、期待以上だった。ツキダさん×R・O・Nさんという奇跡に感謝。只野さんも含めた三者をドッキングした宮本プロデューサーのセンスが恐ろしい。
それにしても「向こう側」という大切な言葉を「自分の向こう側」として力強く歌うももクロは素晴らしい。強烈な説得力、これこそがももクロだ。

境界のペンデュラム
https://youtu.be/BD1BkOEhie0
ももクロに出会う前、私は特撮(スーパー戦隊仮面ライダー)が好きでいつも特撮ソングに勇気付けられていた。その多くを作詞しているレジェンドが藤林聖子さんで、私は藤林聖子さんに育てられたようなものだ。
ももクロを好きになってから、いつか藤林さんがももクロちゃんに歌詞を書いてくださったらいいなとずっと思っていた。それがまさかの実現を遂げたのが去年、WE ARE BORN。
もう十分感激していたのに、二度目があるなんて本当にビックリした。今回は大好きな大隅さんの曲に藤林さんの詞がつく。しかも題名が境界のペンデュラム。好きにならないはずがなかった。
だから金もないのに無理やりこのCDを買った。本当は初回盤Bで境界のペンデュラムのMVを堪能したいのだがとりあえず音源で我慢することにして、とにかく通常盤を通して聴いた。
最後の最後に待っていたラスボス、境界のペンデュラム。
これは、大丈夫なのだろうか?
本当に、この曲を聴かせて頂いて良いのだろうか?
ももクロは、実は仮面ライダーなのではないか?
ちょっと、何から言って良いのか分からないけれど、まず終盤のありたまいパートを聴いて崩れ落ちそうになった。ありたまいをそういう、あのですねえ。MILKY WAYや行く春来る春も好きだけれど、ここまではっきりと二人のコラボレーションを魅せつけられたら、どうしていいか分からない。有安のかっこよさと玉井のかっこよさが的確に合致している最高のパートだ。全国のありたまいファンが泣いている。きっと有安本人も泣いている。
それはともかく、この曲はももクロの新境地だ。シングル一枚でいくつ新境地を開拓すれば気が済むのかという話だが、この曲は別格だ。こんなオルガンやコーラスがゴリゴリ響く曲は初めてだろう。なのに不思議とももクロに合っている。大隅さんの才能に頭が下がる。
と、ここまで書いたところでまさかのMVが公開されたという運命的な通知が来たためYoutubeを開いたがめちゃくちゃにかっこよかった。やはり初回盤Bを手に入れてフルで観たい。
MVの印象も合わせて改めて、ゴシックで厨二感があり闇っぽいけれど圧倒的に前向きな光の差すこの曲は最高だと思う。まさかももクロがこれを歌うとは。
藤林さんだからという先入観もあるけれど、この曲はあまりにも仮面ライダーだ。こういう仮面ライダー仮面ライダーZ、実はいるのではないか。ももクロはチームで団結して戦うスーパー戦隊だと思っていたけれど、本当は孤高のライダー達が運命に引き寄せられて共闘する図にも喩えられるのだ。
歌詞はもう、全人類で音読しよう(http://sp.uta-net.com/song/233658/)。一つ一つのフレーズに血が沸騰しそうになる。ナタリーのインタビューでこの歌詞を美しいと評した百田さんに敬礼。
スポーツをテーマにしてきたこのシングルで最後の最後にこれ。これを表題曲にしないのがももクロだ。鬼のようにかっこいい。


色々と、主に詞曲の作り自体についての雑感を述べてきたが、BLAST!というニューシングルを受け止めて一番思い知らされたのはももクロの歌声の強さだ。
全編通して新しい挑戦に満ちたCDだけれど、全てがももクロの世界にハマっている。ぎこちなさが一切なく、自分の言葉であるかのような説得力を持って耳に入ってくる。
一人一人の歌声、五人合わせたハーモニー、唯一無二だ。あまりにも武器だ。ももいろクローバーZの歌声は不可能を可能に塗り替える力さえ持つ。それがよく分かった。かつて杏果が言っていた「ももクロの曲はこの五人でしか歌えない」という言葉が思い起こされる。この宇宙のどこを探しても、あの五人に代わるボーカルはいない。五人の声は宝物だ。
そして制作陣も期待を一切裏切らない。宝物を宝物として扱ってくれる。ももクロというチームは私を裏切らない。
私はももクロの音楽を愛している。ももクロの音楽を愛している限り、ももクロのライブを見限ることはないのだろう。
今、このタイミングでこのCDに出会えて本当に良かった。これからも、ももいろクローバーZを心から信じてついていこうと思う。何時だって最高を更新してくれる人たちの手を、私から離してどうする。
ももクロに出会い、一緒に時を過ごし、やっと出会えたこのCD。制作に関わった全ての人に感謝。明後日に控える夏のバカ騒ぎに向けて更に聴き込んでいきたい。BLAST!